Fido

今日は初めて、zipcarというシステムを使ってニュージャージーの日系スーパー、ミツワまで行ってきました。マンハッタンから車で30分くらいです。

2014年の12月31日までは、ポートオーソリティーからミツワ行きのシャトルバスが1人片道4ドルで運行していたのですが、なんと今年から廃止になってしまいました。
なのでマンハッタンからミツワに行くには、車で行くか地下鉄と路線バスを乗り継いで行くしかありません。
 
zipcarは東京でも最近流行り始めているカーシェアリングのことです。
細かいシステムについては追い追いレポするとして、そのzipcarのパンフレットにこんな文言が。
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要はペットはキャリアーに入れてくださいね、という注意書きなのですが、fidoってなんだろう。fluffy はモコモコふわふわって意味なので、そういう犬猫のことをさしてるんだろうなぁとは想像つくのですが、fidoはわからない。
 
調べたところ、fidoとはそもそもラテン語のfidusからきている男性用の名前で、faithful=忠実 という意味の言葉だそうで、アブラハムリンカーンの飼い犬の名前もFidoだったそう。また、日本の忠犬ハチ公を彷彿とさせるこんなエピソードもあるそうです。
フィド(Fido)は、空襲の犠牲となった主人を14年間待ち続けたイタリアの忠犬。
野良犬だったフィドは、レンガ職人カルロ・サリアーニに拾われた 1941年のある日、イタリア・トスカーナ州のボルゴ・サン・ロレンツォに暮らすレンガ職人カルロ・サリアーニさんは、怪我をして側溝にうずくまっている野良犬を見つけました。誰も助けようとしない彼を可哀相に思ったカルロさんは、この犬を自宅に連れ帰り、介抱してあげます。犬を看病している内に段々と愛着が沸いてきたため、カルロさんとその妻は、彼を正式に飼うことを決めました。名前は、ラテン語で忠実を意味する「fidus」から「フィド」(Fido)と名づけられました。
 フィドの「名は体をあらわす」習慣が始まったのはそれからです。朝になると、主人であるカルロさんをバス停までお見送りし、夕方になると再びバス停の前にやってきて主人を出迎えました。彼のこの生活は、それから約2年間続きます。
 
 フィドの主人であるカルロさんに悲劇が訪れたのは、1943年12月30日のことでした。当時のイタリアは第二次世界大戦の真っ最中だったため、彼の暮らすボルゴ・サン・ロレンツォが空襲のターゲットになってしまったのです。この攻撃では多くの工場が破壊され、たくさんの労働者たちが命を落としました。そしてカルロさんもまた、そうした犠牲者の一人になってしまいます。
 主人の不幸を知らないフィドは、いつも通りバス停でカルロさんの帰りを待ちます。しかしいつまでたっても主人の姿が現れません。来る日も来る日も姿を探しますが、一向に見つけることはできず、家とバス停とを往復する日々は、とうとう14年間、日数にすると5,000日以上に及びました。
犬好きとしては涙なしには読めないお話です。
アメリカではFidoとはポチとかシロとかそんな感じなんでしょうかね。ちなみに上記で引用した記事にはフィドと書いてありますが、正しい読み方はファイドのようです。
どうでもいいけど、パンフレットの絵がヤギと猫にしか見えないのは私だけでしょうか。