Subway in New York

MTAとはニューヨークの地下鉄のことです。

 

ニューヨークは世界でも有数の大都市です。日本からニューヨークに引っ越す、と人に言うと、大体の人は「ニューヨークなんてうらやましい!最高だね!」と言われました。

 

たしかにこの街がエキサイティングで、様々な文化にあふれ、エネルギーに満ちあふれているのは確かです。今のところ、とても好きです。

 

がしかし、この街で、もうどうしても耐えられない、大嫌いな物があります。それが地下鉄。しばし文句にお付き合いください。ただの愚痴です。

 

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wikipediaの写真より。この写真盛りすぎ

 

その壱:汚い

これは日本の鉄道が綺麗すぎる、ということもありますが、ニューヨークのは汚すぎる。これで10年前よりは格段に綺麗になったというのですからたまげます。10年前は肥溜めだったのか?

パリの地下鉄も汚くて臭かったですが、ロンドンはそうでもなかったのになあ。ニューヨークの地下鉄は24時間運行しているので、日本やロンドンのようにいったん乗客をすべて閉め出して、清掃する時間がないから、というのが言い訳かもしれませんが、線路に平気でゴミを捨てたりする輩もいますし、24時間運行しているせいで夜はホームレスが車内で寝ています。なにも悪い事はしないとはいえ、臭いもするし、ちょっといやです。。

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レミーのおいしいレストラン!?

 

その弐:設備がカス

まず券売機の機械が、先進国とは思えないレベル。ディズニーランドのおもちゃみたい。切符を買う為にお金をいれたのに、もう一度やり直してください、と表示が出て、そのいれたお金が帰ってこなかった事もあります。

あと、メトロカードも日本の20年前のテレカ以下。ぺろんぺろんのチャチなカードで、うっかりケータイと一緒にポケットにいれてしまおうものなら、すぐに磁気部分が馬鹿になる。しかも一度磁気が馬鹿になってしまうと、チャージしておいたお金は戻ってこない(本当は戻ってくるらしいが、駅の構内窓口では対応してくれない。郵送しなければいけない)。ていうか今時磁気って。いちいち鞄や財布から出さなければいけない。日本のスイカなら定期入れから出さなくても良いし、カバンの底に入れておけばカバンごとピッとやれば、反応してくれるのに!しかもこのメトロカード、新しく買う時にはカード代として1ドルとられる。スイカは500円とられるけど、そのスイカがいらなくなったら500円返してもらえるが、ニューヨークのメトロカードは1ドルは戻ってこない。

改札の機械も、2回に一度はエラーが出て、もう一度スキャンしてください、と表示が出る。狭くて通りにくいし。スーツケースなんか持っていたら通るのが大変。つい舌打ちしてしまう。笑

 

その参:揺れる

ものすごい揺れる。未開の荒野を走っているのか?というくらい。これがシベリア鉄道ならば驚きませんが…ここニューヨークですよね?何かに掴まっていないと立っていられない。そしてつり革がないので、掴まるところが少ない…

 

その四:時間通りにこない

時刻表なるものは一応あるらしいが、基本そんなものは誰も見ない。このラインは大体10分おきくらいに来る、くらいの認識。けれど電車が行ったあとにすぐ次の電車が来たりする事もある。夜とかだと、不安になるくらい全然こなかったりする。

 

その伍:罠だらけ

ライン1の電車に乗る為に、ライン1のホームで待っていると、ライン4の車両が来たりする。自分がホームを間違えたのか?!と驚くけど、ただ単に違う車両を使っているだけ。行き先は、ちゃんとライン1の行き先にとまる。

日本だったら電光掲示板でそういうことを知らせてくれたり、行き先がデジタル表示なので、ちゃんと正しい行き先を表示してくれたりするけれど、ニューヨークは車両が古いので、そのまま。山手線のホームにいきなり「青梅行き」の中央線車両ががやってくる/丸ノ内線のホームになんのアナウンスもなく「浅草行き」のオレンジ色の銀座線車両がやってくる という事態をご想像頂ければと思います。

と思いきや、一度、ライン1(各駅停車)のホームで待っていたら、ライン4の車両がきて、いつものことか、と思っていたら、途中から「この電車は次の駅から特急になります」とアナウンス。イヤホンで音楽を聞いていたりしたら、もちろん気づきません。例に漏れず私の前に座っていた人は気づかず。おりたい駅を全速力で通過されて、ファックふぁっくと叫んでいました。

 

その伍:ていうかもうめちゃくちゃ

平日はまだましですが、土日になると、もうめちゃくちゃです。工事だなんだと理由をつけて、「今日はこの電車はここまでしか行きません。ここから先はシャトルバスにお乗り換えください。」なんていうのもざらです。なので、時間が読めません。いつも30分でたどり着くところに、1時間半かかったりすることもしばしば。平日も夕方のラッシュアワーはかなり遅延します。やばい、さすがに間に合わない、じゃあお金がかかってもいいからタクシーに乗ろう、と思って電車を降りて地上へ上がっても、そんなときタクシーは全く掴まりません。やっと空車タクシーを捕まえたとしても、行き先によってはドライバーに断られたりします。行きたい場所に、たどり着けないのです。そんなわけでミスター几帳面・時間にうるさい夫は電車通勤は死んでもごめんだ、ということで会社まで歩いて通っています。

 

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こんなくだらない看板にかけるお金が1セントでも余分にあるのなら、他に使えと言いたい

 

日本のサービスが過剰で、清潔さも他に例を見ないほどのレベルだというのは、承知していますが、ニューヨークはいくらなんでもひどすぎると思います。インドの鉄道はカオスだのめちゃくちゃだのと有名ですが、それと同じくらいのレベルと思ってもらえれば良いかと思います。