The conch republic

キーウエストの街を歩いていると、この旗を至るところで見かけます。

f:id:keyco_h:20141221131359j:plainf:id:keyco_h:20141221131606j:plain
こんち共和国?
追記:コンクと読むらしいです、笑
 
カフェの店員さんに聞いたり、ウェブで色々調べてみたのですが、とても面白いエピソードでした。
詳しくは↑に記載されていますが、あまり日本語のサイトがないので、はしょって説明しちゃいます。もし間違いがあればご指摘頂けると嬉しいです。
1982年に麻薬捜査及び不正入国を取り締まるため、国境警備隊?が国道1号線を封鎖し検問をしました。国境でもないのにおかしな話です。当時(今もほぼ変わりませんが)フロリダ本土とキーズと呼ばれるキーウエストを含む島々を結ぶのは国道1号線のみ。下記のフロリダ州の地図でイメージ頂けるでしょうか。キーズが奄美諸島みたいな感じで、キーウエストがその中の奄美大島みたいな感じです。
f:id:keyco_h:20141221135045j:plain
赤部分の拡大図がこちら。
f:id:keyco_h:20141221135152j:plain
ここを封鎖(検問なんかいちいちしてたら車の通過に死ぬほど時間がかかり、もはや封鎖と同義)されてしまっては、車が行き来できずキーウエストの観光に大打撃なのでやめてくれと必死にキーウエスト市議会が中心となり訴えるものの、聞き入れられず。
そこで、じゃあ俺たちも考えがある、そっちが勝手に封鎖するならそこから南はおまえらとは違う国ってことだろう、とそこから南のキーズ地域は独立します!って一方的に独立しちゃったらしいんです。それがThe Conch Republic。
 
笑えるのが、独立宣言した手前一応アメリカに戦争もふっかけていること。でも翌日に降伏。ユーモラスですよね。
 
抵抗の甲斐あり、検問所は無事撤去され、この出来事は大きな注目を集めたことから、観光への呼び水になったそうです。
 

というわけで、この出来事の中心となったキーウエストの人々はconch repbulicをとても誇りに思っているわけだそうです。

ほんとホテルでもカフェでも、みんな軒先にこの旗を掲げていますし、例えばレストランのメニューでも、salad conch tasteみたいな感じで使われています。conch tasteのサラダがどんなものかは謎ですが…

陶器食器のお店も、all made in Conch republicをアピールしていました。

ちなみにちゃんとパスポートもあるみたいで、いくつかの南米諸国やロシア、ドイツなどで使えるらしいです。わお。

なんだかゆったりした田舎町のキーウエストですが、意外とアツい町のようです。ますます気に入りました。