Dentist

こちらの医療制度の複雑さ、そして金額が高額であるとの話は以前から聞いていましたが 改めて実感しています。頭が痛い。。。

 

まず私たちが入っている歯科保険は、aetnaという会社のDMOというプラン。

アメリカの保険プランは、高い保険料を払えば払うほど、大体どこの歯医者にも行けるプランになり、安めのものだと行ける歯医者が限られて来るのです。

私たちは去年この国の医療について何もわからない状態だったので とりあえずaetnaのDMOプランにしたのですが、このプラン、マンハッタン内の人気と思われる歯科はほぼ全て適用外。

なんとかしてやっと私たちの保険を適用でき、且つ口コミもよさそうな歯医者を見つけて、先日行ってきました。

ミッドタウンにあるExpert Dental, PCというクリニックです。

www.expertdentalnyc.com

日本人の歯医者さんがいるクリニックはすべて私たちの保険は適用外でしたし、そもそも特に日本人の医師にこだわる理由も無かったので そこはあまり気にしませんでした。日本人だからといって特に技術が高いという訳でもないようです。医師とのコミュニケーションは絶対日本語でないと嫌だ、という人はもちろん日本人の医師が居るところが良いと思いますが、マンハッタンのお医者さんは誰しも、「医者はサービス業だ」と心得ている人が多いようで、「英語が得意でないので、わかりやすくゆっくり説明してください」とお願いすれば 嫌な顔ひとつせず、とても丁寧に説明してくれます。

 

さて、私の歯科保険には年2回の歯のチェックとクリーニングが自動でついてくるので、そのふたつをお願いしました。担当してくれたのは、Won先生という韓国系アメリカ人の先生でした。不思議な物で同じアメリカ人でもアジア系だとなんとなく落ち着きます。その先生もとっても丁寧で、レントゲンを撮った後、虫歯等のチェック、そしてクリーニングをしたあと どの歯にどういった治療が必要かを説明してくれました。

 

そこまでは良かったのですが、問題は値段。。私の治療すべき内容は以下の通り。

①左奥歯の詰め物を取り替える必要あり

→以前日本に一時帰国した際、奥歯の詰め物がとれてしまい緊急措置で知人の歯医者さんに仮の詰め物をしてもらった。詰め物のサイズも大きいので、セラミックを入れる必要がある。

 

②虫歯4本

→そんなに大きな虫歯ではないので、ちょっと削ってレジンという白い詰め物をする必要がある。

 

①の治療はIn-rayという治療なのですが こちらはなぜか保険適用で、大きい箇所にセラミックをいれる治療なのにたったの138ドル。これなら日本より安い!本当は強度を高めるために上にジルコニアのクラウン(450ドル)をかぶせた方がいいらしいのですが、まあこれは最悪なくてもいいでしょう、とのこと。

ていうか今の保険でセラミックをこんなに安く入れられるのなら、前の方の歯に銀をつめている箇所があるのでそこも変えてもらうかと考えています。

 

問題は②の治療。比較的大きな詰め物であるIn rayは保険対象なのに、小さな虫歯を削ってちょこっと詰め物をするのをfillingというのですが、なんとこちらは保険対象外!正確には、前歯4本はレジン(つめたあとに特殊な光をあてて固める、あれです)を保険内でつめてもらえるのですが、それ以外の歯は保険内で治すなら銀しかない、と。ちょっとの虫歯をつめるだけなのに、そこに銀を入れるなんてありえない;_; 見た目も悪いし、何より日本だったら虫歯治療でレジンを4本の歯に詰めても、お会計は合計1万円いきません。なのに、こちらでは全部で約2000ドルちょいかかると言われました。???!!!!!うそでしょ!

 

ここ数日、色々な歯医者に直接行って情報収集をしたものの、結論としては以下のようになりました。

 

-来年1月1日からの保険は、Met Life DPPOというプランに変える

そうすると、②の虫歯治療が保険適用となり、10%〜25%負担となります。なので虫歯の治療は来年早々に行う。

 

-現在の保険が適用される年内に、セラミックIn ray の治療を行う

来年加入予定のMet Lifeの保険は、セラミックのIn rayは対象外との事なので今年中に治療してしまう。

 

という作戦で行きたいと考えています。

日本から2〜3年の任期で来ている駐在員の方々は、日本からオールカバーのものすごい至れり尽くせりの保険に会社が入れてくれている事が多いようで、皆さんあまりこういった苦労はないようですが、私たちのようにアメリカ人と同じ保険を適用している人は 保険でこのように苦労するわけです。。。

 

お金がいくらあっても足りない!し、こういった情報収集や保険会社とのコミュニケーションを英語でやらなくてはならない疲労とストレスに、もうぐったりです。

特に電話ってきついんですよね。。

 

昔、学生のとき、まわりにアメリカからの帰国子女がわんさかいて、「あーホントアメリカ帰りた〜い。日本やだ〜」とか言ってる輩が多々いましたが、あいつら本気でそう思ってたのか?と甚だ疑問です。このように医療制度もめちゃくちゃですし、軍備にばかりお金をかけて公共インフラもろくでもない、コンビニもない国に、なぜ戻りたいのか。あの頃に戻ってあの子たちに、おまえらはアメリカという国を何も理解していない、と説教したいです。