出産
LDRに通され、点滴をさされたり これから行われる治療の説明を受けたりしているうちに、結局誘発剤を投与したのは午後10時頃でした。
この時点で相変わらずまったく開門の兆しを見せない私の子宮口。
私が今回投与したのはCervidilというこちらの薬です。
こちらを投与し、12時間後に子宮口の広がり具合の様子を見て、陣痛促進剤を投与しましょう、とのこと。
この薬はどんなものかと言いますと、点滴で投与する陣痛促進剤とは異なり、タンポンのような形状になっており、これを子宮頸管にいれます。先端の方に薬剤が入っていて、約1時間かけてその薬剤が子宮口にゆっくり浸透していき、子宮口をひろげる効果があるそうです。子宮口がひろがる事で、陣痛が誘発される事もあるため、もしこれで陣痛が来たら万々歳、もし陣痛が来なかったら12時間後に促進剤を投与しましょう、とのこと。
日本でメジャーなバルーンともまた違うもので、ざっと調べた感じでは 日本ではまだ認可されていない?ようです。(日本だと、同じ効果のプロスタグランジンという錠剤があるようです たぶん)
私のように、陣痛を促進する必要があるのに子宮口がまったく開いていないという人に使われる薬のようです。促進剤を投与して陣痛が来ても、子宮口が開いていないと ただひたすら子宮口が開くまで陣痛に耐え続けなければいけないので、先に子宮口を開かせるのが良いのでしょう。
さて、Cervidilを投与して2時間後
単純?素直?な私の身体は午前11時過ぎ頃、見事に反応を見せ始め 陣痛がやってきました。子宮口はと言いますと1センチしか広がっておらず。。なんと屈強な。函谷関も物ならず。
私は今まで生理痛にとても悩まされて来たので、この手の筋肉収縮の痛みにはだいぶ慣れていたためか、5分間隔くらいの時は「え?これが陣痛?」くらいに思っていたのですが1〜2分感覚になってきた頃には、声にならない痛みに変わってきました。1〜2分間隔になって来たのは大体午前2時〜3時くらいだったと思います。
途中何度も、様子を見に来たナースに「麻酔どうします?」と聞かれたのですが
ギリギリまで我慢しようと決めていた私、若干意地になって「まだ大丈夫です!」と言っていたのですが 午前3時近くなった時点でも子宮口は1センチのまま。
ナースに、「このまま痛みに耐えていても、陣痛の痛みで身体がこわばって子宮口はいつまでたっても開かないかも。麻酔を入れて身体の力が抜ける事で子宮口が一気に開く事はよくあるので、麻酔投与しませんか?」と言われ 夫にも麻酔したほうがいいんじゃないのと後押しされ 麻酔をいれてもらうことにしました。
ていうかあんな地獄の痛みに苦しんでいるときに、麻酔というニンジンを目の前にぶら下げられて、断固拒否できる意志の強さがある人がいたらお目にかかりたいです。笑
3時半、麻酔科医が部屋にやってきて、麻酔を投与してもらいました。
あの時の感覚は、今でも忘れられません。背中から投与した瞬間、じゅん・じゅわ〜〜〜と下半身がお湯に浸かっていくような感じ。天国…
その後、分娩に向けてすこし休んでくださいねと言われ、仮眠。
午前5時頃、なんかオマタの間から水が。。。導尿しているのでオシッコじゃないから、つまり破水!きた〜〜ついに!ナースコールをして、多分破水しました と伝えるとチェックにきてくれました。やはり破水とのこと、しかも子宮口6センチまで開いていますよ、と。函谷関が堕ちるのも近い!
陣痛は相変わらずガンガンきているのに麻酔のおかげで痛みは全く感じなかったのですが 午前7時も過ぎた破水してしばらく経った頃、今度は麻酔では効かないまた別の痛みがやってきました。いわゆる赤ちゃんがおりてくる圧迫痛と、骨盤が開く痛みだそうで、私は麻酔を使ってもこの二つの感覚がはっきりあったので、逆にいきみやすかったです。
8時過ぎに追加の麻酔を投与されましたが あまり効果はなく、むしろ逆にオマタのあたりに何かある…言い方はアレなのですが、猛烈な便意のようなものを感じる。。。
ナースにそれを伝えると、「うーん そろそろ分娩かな。いきみたい?」と聞かれ「はい!!!!お願いします!」となり9時過ぎくらいに主治医の先生も部屋に入って来てpush out することに。
ここからが、私は一番つらかった。プッシュしてもしても、全然出てこない。1時間プッシュし続けて、やっと生まれました!!午前10時21分に、息子誕生。
つ、つかれた。あとから聞いたら分娩1時間は全く長くないですよ、と言われました。でも死ぬかと思った。もう一生出てこないかと思った…。
いきんだ際に毛細血管が切れたのか、顔と首回りに赤い斑点がものすごいできていました。
サイズは3325g 身長51.5cm
平均サイズより少し大きいくらいですが、私の骨盤サイズにしては大きかったね、とのこと。
予定日より少し早まった、39週2日での出産でした。
なお会陰は少し裂けてしまったようで出産直後、チクチク縫われました。これ地味に痛かったなあ。。笑
cholestasis of pregnancy
遂に、先日出産しました。結果的に予定日より5日早い、39w2dでの出産となりました。
自分の記録もかねて 当日の流れをここに記したいと思います。
予定日の6日前のあの日、前の週の検診でも子宮口の開きゼロ!と告げられ
こりゃあ予定日過ぎるかな〜とのんきに構えていました。
この日は朝からお昼にかけてものすごくお天気が悪くて、特にお昼は土砂降りでした。
お気に入りのバブルティー屋でバブルティーを買って飲んでいたら雨が激しくなってきて、しばらくガラガラのお店の中であまやどりさせてもらいました。お店のお姐さんたちも、私のおおきなお腹をみて、「好きなだけゆっくりしていってね!」と優しかったです。
2:45からチェルシー近辺で用事があったので ユニオンスクエアのアメリカンイーグルをのぞいたりしながら歩いてチェルシーに到着、帰り際にDoughでこれまたお気に入りのドーナツ二種類を買って、ちょっと疲れたので電車は止めて、Uber pool(タクシーの相乗りみたいなシステムで、安いのです)で帰る事に。
午後4時過ぎ
車内でこっそりドーナツをかじろうとした瞬間、ケータイに電話が。通っている産婦人科クリニックからの電話でした。次の日検診だし、予約確認の電話かな〜なんて軽い気持ちで取ったら、受付嬢ではなく主治医のメリッサでした。
「先日採血した血液検査の結果が、まさかのcholestasis of pregnancyだったのよ。Bile acids(胆汁酸)の数値が100をこえてる。私もちょっとビックリ。でも念の為にあの時に血液検査しておいて良かった!赤ちゃんを早く出すのが一番だから、induceしましょう。」
と言われ、まず私にはcholestasis of pregnancyがまったくわからない。でも最後の一言「induce(促進)しましょう」という言葉に動揺。これは電話で色々言われてもパニックになるので、今から直接すぐにクリニックに向かいます!と言って電話を切り、運転手さんにクリニックに向かってもらいました。
クリニックに到着し、直接詳しい話を聞いてみると
前回の検診の際、「なにか変わった事はある?」と聞かれたときに「お腹や胸回りがすごくかゆいです、夜中にかきむしってしまうくらい」と何気なく言ったら、「じゃあ念の為血液検査しましょう。多分無いとは思うけど、肝臓に異常がある可能性がゼロではないから。」と言われ一応血液検査をしたのです。とは言っても妊娠後期にお腹のかゆみが出る事は極めて一般的な症状なので私はあまり気にしておらず、血液検査したこともすっかり忘れていたのでした。
が、結果はまさに先生が念の為、、、と気にしていたcholestasis of pregnancy(妊娠性肝内うっ滞症)でした。
http://www.internethospital.net/ICP.html
こちらの症状の詳しい説明は割愛しますが(というか日本語のサイトであまりヒットしない。。)、この症状は妊娠が終了しないと治らないこと、またこの症状の最悪ケースは死産になる可能性があること の2点の理由により、もうすでに妊娠39週に入っていて赤ちゃんはいつでてきても問題ない状態に育っているので、自然に出てくるのを待つ理由はどこにもない、万が一のリスクを考えて、今すぐ赤ちゃんを出しましょう、という結論でした。
ちょっといきなりの展開に頭が真っ白になり、ぽかーんとしていましたが、先生に「入院の準備は出来てる?今からレノックスヒル行ける?病院には私から連絡しておきます」と言われ 出産時にはおにぎり作って行こうとか 陣痛が軽いうちにシャワー浴びようとか色々考えていたのに、それどころではなくなってしまいました。。
帰り道、夫に電話をし状況を説明 1分1秒を争う事態ではないので 仕事が終わり次第病院に駆けつけて来てくれることになりました。
また、出産時のサポートをしてくれるDoulaの人にも連絡。彼女もすぐに病院へ駆けつけてくれる事に。(doulaとは、ニューヨーク?アメリカ?独特の文化で、自分で助産師さんの様な人を雇うのです。出産時に色々なサポートをしてくれます)
家に着いて、あらかじめほぼ準備完了していた入院バッグの最終チェックをし、すぐに出発、Uberを呼んで病院へ向かいました。この時午後6時くらい。
我が家からレノックスヒルまでは大体25分くらいで着くのですが この日は平日のラッシュ時間だったことに加えて、タイミング悪くオバマ大統領がニューヨークへ来ていたため交通規制もあったらしく、すごく道が混んでいました。
でも、Doulaにも言われた通り、本当に緊急を要する状態なら1人で家に帰って自分で病院へ向かえとは絶対に言われないし、1分1秒を争う状態ならすぐに帝王切開になるはずだから、促進しましょうと言われたのなら、落ち着いて大丈夫!と励まされ、この言葉がすごく助けになりました。
途中で、日本の母に電話。状況を説明しながら、なんだか不安とか色々な気持ちで泣いてしまいました。母も、遠い日本ではげます以外なにもできないもどかしさで、ちょっとウルウル泣いていました。。
そしたら、大きなお腹・レノックスヒル病院という行き先・なんか電話で泣いている という状況から空気を読んでくれた運転手さん、車内のラジオをいきなりクラシックチャンネルに変更してくれました。「これで少しリラックスして!」と。なんて粋な!
午後7時
50分くらいかけて、レノックスヒルに到着。色々な入院手続きをし、すぐに個室のLDR(分娩室)へ通される。こちらは病院に到着=LDRへ通される模様。日本だとまた少し事情は違うようです。
つづく
kung fu tea
昨日、近所にオープンした、バブルティーのお店!
Kung Fu Tea Tribeca
315 Greenwich street, New York 10013
日本にいた頃は、一時期毎日のように 職場の隣のビルにはいっていた春水堂に通ってたなぁ〜(^^)と懐かしくなりました。
本場台湾の春水堂は、バブルティだけではなくフードもあって、これがまた美味しいんですよね。
台湾の春水堂の写真。懐かしい〜
話は戻りまして kung fun teaはどうかと言いますと
これがかなり美味しい!ミルクティーの濃さや甘さも絶妙だし、なによりバブルにしっかり味と黒糖の風味がついている。かなりレベルが高いです!
ニューヨークや本場台湾でさえ、ミルクティーがマズくて飲めたもんじゃない店も多いし(牛乳が濃すぎたり 甘すぎたり お茶が薄すぎたり)、ミルクティーがまぁ良くてもバブルがブヨブヨで味がしなかったり。実は美味しいバブルティ屋って少ないんです。
これはこの夏 ハマりそうです。家から近いし通ってしまいそう!
オープンしたてで あまり知られていないのか 店内はガラ空きだったので 潰れないことを祈ります!