Gospel

先日、以前からずっと参加したかったゴスペルのクラスに参加してきました。

私の中でゴスペルについては、「天使にラブソングを」くらいの知識しか持ち合わせていませんし、クリスチャンでもなんでもないので、神が与えたもうとか慈悲がどうしたとか、なんだか言ってる事はよくわからないのだけど、魂を突き動かされる音楽だなあとずっと憧れていました。人によって意見は違うと思いますが、演歌を聞いて涙が出た事は一度もありませんがゴスペルを聞くといつも涙がでそうになります。

 

クラスは、ハーレムの教会で行われます。そもそもハーレムに行くのは生まれて初めて。

正直ちょっとドキドキだったのですが、道も広くて綺麗だし、良い意味で拍子抜けしました。治安もそんなに悪くなさそうな印象。

 

その日はマイナス5度で身体が芯まで冷えてしまったので、最寄り駅から教会に行く途中、あたたまりたかった&喉を潤すものがあったほうが良いかと思いカフェオレを買っていきました。が、これはよろしくなかった。教会に到着。中に入って先生に挨拶をしたら、

「コーヒーはチャペルの中には持って入らないでね。ここ(教会の中のチャペルに通じるドアの廊下)でなら飲んでいいから。お水はOK」

と言われました。しまった…そもそも教会だという意識が欠けていた。飲食禁止でもおかしくはないですよね。いかんせん自分がキリスト教徒でないのでただ歌の練習に来たというノリでした。彼らにとってどれだけ神聖な場所にお邪魔しているかという意識がすっぽり抜けていました。お水はOKでコーヒーはダメというのは、おそらく嗜好品だから?

そういえば日本の結婚式はチャペル内で写真撮りまくりだけれども、あれも本来NGなのでしょうか。

 

どこのパートがいいかと聞かれ、中高の合唱コンクールではソプラノだったという単純な理由でソプラノを選択。

クラスのはじめに歌詞カードが配られる。がしかし、楽譜が書いてない。先生がキーボードのピアノを弾きだし、はいリピートして!と言われる。楽譜なしで耳で覚えましょう、という事みたいです。クラシックピアノをずっとやっていた私にとって、これも新鮮でした。

てっきり各パートごとの楽譜が配られると思っていた自分、なんて型にはまっているんだろう!二個目のパンチくらいました。

それにしても、黒人の人たちは生まれ持った音楽のセンスがあるし、賛美歌とかにも慣れ親しんで育つ人が多いから、こんな曲は一瞬で耳コピなのかなあ。すごいなあ…

 

メロディもまだとれてないし、歌詞も覚えてないので、歌詞カードを見ながらヘラヘラ歌っていたら、先生から本日3度目のパンチが飛んできました。

「そんなんじゃだめ!ニコニコ口を横に開いて歌うんじゃないの!!Sing forward!!!心のそこから、神をpraise(賞賛する、たたえる)して。神様が約束してくれた、きっといいことがある、って歌詞なんだから、本当にそう思いながら歌うの!」

と。このとき、どうしてゴスペルが魂を突き動かす音楽なのか、少しわかった気がしました。

 

2時間のクラスはあっという間に終わりました。本当に楽しかった。ニューヨークに来てよかった、とこの日が一番思いました。

クラスのあと、さっそく近くのソウルフードレストランへ皆さんとお食事へ。

Manna's Soul Food Restaurant

http://www.yelp.co.jp/biz/mannas-soul-food-and-salad-bar-new-york

私はお昼をけっこう食べて来てしまったのでお腹が減っておらず、今回はコーヒーのみで食事は我慢。

ソウルフードとは、アフリカ系アメリカ人の伝統料理の総称だそうで、どの料理も日本人の舌にあうものが多いとのこと。しかもとにかく安い。何もかもが高いマンハッタンで、これは本当に助かります。コーヒーも1杯1ドルだったし。次は絶対に食べたい!

ただし、そもそも歴史は奴隷制時代にさかのぼり、肉体労働を強いられる貧しい人たちの料理として発達した料理であったため、かなりボリュームがあって高カロリーの模様。食べ過ぎは禁物かも。

 

話は急に変わりますが、ここ数日街を歩いていると、着ているダウンジャケットをやたらほめられます。このダウンジャケットのおかげ?で3人から話しかけられました。

ある人には郵便局で、ある人には地下鉄で、ある人には道ばたでいきなり。

「そのダウンジャケットとても可愛い!ファーがゴージャスだしシルエットも素敵。どこで買ったんですか」と聞かれるので、東京で買いましたというと「オンラインで買える?!」とまで。そ、そんなに素敵ですかね?

でも、ほめられて悪い気はしないので、ちょっと嬉しかったり。えへへ…

日本では大人気のDuveticaですが、ニューヨークで着てる人を見た事がないかも。ブランドものだと、大体みんなカナダグースとかノースフェイスとかのアウトドア系を着ています。外人の皆さんは背が高いのでこういうのをかっこよく着こなすんですよね。お洒落エリアに行くとモンクレールを着ている人も多い。ちょっと前までユニクロのライトダウンもよく見かけましたが、この気温になるとユニクロでは無力なのか最近見かけません

私のダウンは、DuveticaのEfiraというダウンジャケットなのですが、日本では今シーズンから値段が跳ね上がっており、驚きました。

 

http://blog.boutique-hermitage.com/wp-content/uploads/2012/11/DSC_8898.jpg

一昨年思い切って買っておいてよかった!