Rancho Pacifico
朝、鳥のさえずり、サルの鳴き声、虫の鳴き声で7時前に目が覚めました。
なんて爽やかな朝!!海に面した山の高台にあるので、まるで天空にいるみたい。
朝食付きのプランだったので、開放的なレストランにて朝食を。
ほんと、気持ちよかったです。
ものすごい巨大なバッタをまた発見。あまりにすごかったのでビクビクしながらセルカ棒を駆使して3ショット!
セルカ棒、ニューヨークにいたときは観光客が使っているのを見てバカにしていたのですが、くやしいけどめちゃくちゃ便利。このあとのトルコ・イタリア旅行でも大活躍してしまいました。
ゆっくりゴハンを食べ、お茶も3杯たっぷり飲んだあとは、テラスでゆっくり…ではなく 貧乏性の私と友人、可能な限り少しでもこのホテルを堪能しようということで、敷地内にあるハイキングコースへ。片道45分くらいのミニハイキングコースで、小さな滝がゴールとのこと。下に水着を着て向かいました。
蒸し暑い中歩いたあとの、冷たい滝は格別でした。
ホテルに戻ったあとは、プールでのんびり。
その後、ホテルのスパへ。
ああ、できることならコルコバードのジャングル歩きのあとに、最後の〆に、ここに来たかったね…と嘆く私たち。でも旅程の関係で難しかったのでやむなしです。
マッサージのレベルはというと、マッサージヲタの私から言わせると(何様、笑)まあこんなもんかな、というレベルではありましたが、一番衝撃的だったのは施術者がひとり男性だったということ…オイルマッサージなので素っ裸にならなければいけないので、少々同様しましたが、誤解を恐れずに申し上げるならば、実は私マッサージは男性にされるほうが好きなので、女性の施術者を友人に譲り、男性にやって頂く事に。男性の方が手が大きくて指も太いから圧もいい感じなんです。首回りのマッサージは遠慮が感じられる優しめでやや物足りないマッサージでしたが、背中・腰にかけては上手でした〜!
東京にいたときお気に入りだったマッサージのお店も施術者全員男性で、もしかして皆さんそっち系?!という感じでたが、もれなく全員上手でした。スタンプ全部たまったのに、使わずにNYへ来てしまった事が今でも悔やまれます。。
話が著しくそれますが、上記のお店とは別に、新宿でお買い物に疲れて小休止したくなったとき・夜の飲み会までちょっと時間をもてあましたとき…などに私が愛用していたお店が、こちらです。
新宿東口にあり、お店の見た目もかなりヤバい感じです。健全なマッサージ店をうたっていますが2階では小姐(シャオチエ)たちがピンクのチャイナ服を着て施術しています。がしかし1階ではおっさんや青年の施術者が黙々と足裏マッサージしてくれます。料金はかなりやすいし、マッサージもそれなりに上手なので、けっこう気に入っていました笑
地球儀上では新宿東口のほぼ真裏にある、コスタリカへ話を戻します。
スパを終えたのち、Rancho Pacificoにお別れをし、車でシエルペ(黄色マーク)へ移動。
1時間少々で到着しました。このシエルペという小さな町は、コルコバード国立公園への玄関口となっており、なにもない所です。
宿泊したのはOleaje Serano Hotel。ここに決めた理由は、lonley planetというアメリカでいう地球の歩き方に載っていたのと、ここ以外選択肢がほぼなかったからです。
ただし、併設しているレストランは、今回の旅行で間違いなくぶっちぎりの一番でおいしい料理を出してくれました。
川沿いで海に近い事もあってか、お魚を使った料理がどれもおいしく、何を食べてもハズレがありませんでした。またスタッフの方もみなさん優しくて、ほとんど英語でコミュニケーションもとれなかったのですが、最後にデザートをサービスしてくれたりと、友人と私はとても気に入ってしまいました。
ホテルの部屋はというと、殺風景で簡易ベッドと小さなシャワールームのみで、留置場みたいなのですが(入った事無いけど)、特に何も問題ありませんでした。
ただ、ベッドに変な虫がいたのか、翌朝ものすごい数の虫さされが…かゆみも通常蚊に刺されたものより数段かゆく、発狂しそうになりました。30カ所くらい刺されていたと思います。
謎の虫がベッドに居たのか、外でゴハンを食べているときにさされたのか、はたまた両方なのか、定かではありませんが ズボンをはいていたお尻の部分までばっちり刺されていたので、ベッドで襲撃を受けたのはほぼ間違いないのでは、というのが私の見解です。
こののち私は浴びるように虫除けをスプレーすることと相成ります。
つづく
Tarcoles bridge
コスタリカ4日目。ほぼフルで移動の日。
今日は朝9時過ぎにトルトゲーロ(青のマーク)を出発し、サンホセ(赤のマーク)へ戻ります。そこからウビタ(紫のマーク)という太平洋沿いの街へ。リゾートホテルのRancho Pacificoに向かうのです。
トルトゲーロからサンホセまでの移動は、ツアーに含まれていたのでバスに乗ってサンホセまで。サンホセからウビタまではプライベートカーを手配しました。だいたい3時間半くらいで到着。手配料金は220ドル。コスタリカは中米ののんきな国の割に物価が高いです。また、移動手段が車以外ほぼないので、ちょっとマニアックな場所へ行こうとすると、こうした交通費が結構かさみます。
サンホセからウビタへ向かう途中、有名な「ワニの橋」があります。
その名の通り、野生のワニが橋の下にうじゃうじゃ暮らしているのです。しかも、アリゲーターではなく、巨大なクロコダイルが!当然人も食べちゃう種類のやつです。
数年前までは橋の上から肉を吊るしたりして、観光客に見せ物的な感じで見せていたようですが 今ではコスタリカ政府からそのような行為は禁止されているそう。
でも、たまにこそこそやっているみたいです。近隣住民からすればそれが唯一の観光資源ですから、たしかに規制はなかなか難しいのでしょうか。そういえば橋のまわりにあった売店やカフェ、「cafe crocodile」とか「crocodile bridge store」とかやたらとワニを推していたなあ。。
とうぜんながら遊泳禁止のマークもついています。笑
私が行ったこの日は、雨のせいもあって川が増水しており、夕方だったのでワニの行動はあまりアクティブではありませんでした。残念。
それにしても川岸を普通に牛が歩いていて、ちょっと君たち食べないの?と不思議に思いました。やはり餌付けされているからわざわざ狩りなんかしないのだろうか。
コスタリカではこの橋の下に限らず国内の川にはワニが普通にいるので、今でもたまに、川に落ちて食べられてしまう人がいるらしいです。
そんなこんな寄り道をしながら、無事ウビタへ到着。
今回泊まったホテルはこちら
友人が2日前に誕生日を迎えていたので、デザートにサプライズをお願いしておいたのですが
すっかり忘れ去られていました。内装やプールなどは色々と凝っていて素敵なホテルでしたが サービスなどのソフト面では東横インにも劣ると言っていいと思いました。つまり、ハリボテホテルです。いえ、東横インはすばらしいホテルですからこんなことを言っては失礼ですね。かつてコンサート地方巡業の際などには大変お世話になりました。
このブログを書いていて、ホテルのレビューで酷評しようと思っていたのを思い出したので今からしたいと思います!笑
ごぶさたしております
コスタリカ旅行の記事も途中のまま 実はまた2週間ちょっと旅行にでかけてしまっておりまして、記事更新が滞っておりました。ケイコは無事生きています!
昨日までトルコ→イタリアと周遊して、昨日ニューヨークに戻ってきました。また追ってこの旅行についてはゆっくりブログに記録していきたいと思います^^
とりあえず家についたら育てていたバジルがミイラ化していました。
まあ予想はしてたけど…
イタリアもトルコも食べ物が美味しい国で有名ですし、私もそう思うのですが
これらの国に長く滞在して思った事、それは、バラエティが少ないということ。もちろん北イタリアと南イタリアでは違う料理なのですが うーんやはりベースは一緒だし。
今住んでいるニューヨークも、食のバラエティという意味ではほんとうに恵まれているのであまりこういう苦しみはありませんでした。
小さい頃から日本という、和食はもちろんイタリアン・中華・フレンチ・韓国・タイ・インド・・様々な地域の食事を簡単にその日の気分で選ぶ事ができる国に育った私は、美食の国イタリアですらも1週間で悲鳴をあげました。笑
特にイタリアはイタリア料理が世界一だと思っているので、ほんとうにイタリアン以外のお店が街中にありませんので、イタリアン以外の食事をしたい時は大変です。(ローマやミラノなどはまだマシらしいのですが)
滞在最後の方は、ピザを見るだけでめまいが…
あと、たしかにイタリアはどこに行っても総じて料理が美味しいですが、東京のイタリアンと比べてどうかと聞かれると、答えは「東京のイタリアンは本場に劣らない」だと思います。もちろん私が行った事の無い、東京のイタリアンシェフもひれ伏すようなイタリアンがイタリアのどこかにあるのかもしれませんが。
世界中で、パスタがアルデンテじゃない!と怒るのはイタリア人と日本人だけのようなので 是非外国から日本に来る人たちには SUSHIだけでなく、東京のイタリアンも試してもらいたいです!ちなみに魚のカルパッチョ 発明したのは日本人だって知っていました?私は最近知りました。。イタリアではカルパッチョといえばなま肉を指すそうです。イタリアの生魚はあまり美味しくないらしいので(魚の扱いがあまり良くないらしいです)、魚のカルパッチョは皆さん避けてくださいね!笑
とはいっても、トルコで食べるケバブやイタリアで食べるマルゲリータピザなんていうのは、やはり雰囲気もあいまって、格別美味しく感じます。あとやはり本場の方が値段が安いですしね。
帰宅早々、なめこの赤出しお味噌汁と玄米ゴハンとキュウリのおつけものを食べました。はあ美味しい…やっぱり私は骨の髄まで日本人です。
お味噌汁はAMANOフーズの、フリーズドライ。これがまた美味しいんです。一人暮らしの人にもお勧めだし、日本食が恋しくなる長期の海外旅行にもおすすめです。
それにしても、ニューヨークに住んでいて、ニューヨークに文句ばかり言っている私ですが 他の国を旅行する事で、また一つ良いところを発見しました。本当に、食事のバラエティがすばらしい。クオリティと対価格パフォーマンスは置いておいて、各国料理のバラエティという点だけで見れば、東京を上回ると思います。値段が高いのがネックですが。
Jungle Cruise
2日目は朝から子ガメの孵化を海岸に見に行くも、子ガメちゃんは現れず。
また軽く仮眠して、その後朝食へ。
朝食のあとは、ロッジの敷地内のトレイルを探索するツアー。敷地内に色々な植物があって、そういうものをガイドの人が説明してくれます。
コスタリカのシンボル?となっているアカメアマガエルくん。
うごきも可愛いのなんのって。
これまた敷地内にある、バタフライガーデン。
美しい蝶たち。
オランダからきたイケメンの青年の肩にとまる蝶
蝶だってそりゃあ止まる場所を選びます。この蝶、このあとしばらく彼の肩から離れませんでした、笑
彼は17歳らしい。17にしてこの完成度…こんなのが甲子園に出てたら反則ですよね。
10時過ぎに朝のツアーが終わり、14時からボートに乗ってジャングルクルーズツアーなので、それまでプールでのんびり。
午後のジャングルクルーズはなかなか楽しかったのですが、とおくにいる綺麗な鳥や木陰で活動しているサルたちをiPhoneで撮影してもまったく綺麗にとれないので、途中で撮る事をあきらめ目で楽しむ事に。
とちゅう、クモザルというサルの群れを発見し、ボートで近づいていったところ、上からピピピッとおしっこをかけられました。一応彼らの威嚇行動らしいです。ためしに臭いを嗅いでみたのですが、あまり臭くなかった。無臭でした。嬉しいようなガッカリなような? これじゃあ威嚇にならないよ〜
ネットで拾った画像ですが参考までに。しっぽを上手につかってぴょんぴょんと華麗に木々を移動していました。遠目にみると可愛いのですが、近くでみるとあまり可愛くありませんでした。なお、ガイドの人いわくどこの動物園でみても、飼われているクモザルは信じられないくらい太っているし動きも鈍いらしいです。やはり自然界にいるものとは運動量が違うのね。
他にも、「ジーザスクライストリザード」といわれるバジリスクという種類のとかげもいました。なぜジーザスクライストリザードなのかというと、水の上をちゃかちゃかちゃかと走るのです。それもものすごい速さで。聖書にキリストが水の上を歩いた、と記述があるからそう呼ばれているみたいです。
目で見るとものすごい速さなのでわかりませんが、写真を見るとかなり笑えます。
大変だ大変だ〜〜〜
2時間のクルーズを終えて、この日の夜はわりとゆったり過ごしました。
夕飯の際は、同じグループの人たちとだんだん打ち解けて来て、楽しい会話を色々とできました。夕飯の時間に少し遅れて行ったら、私たち二人の席を彼らが確保してくれていて、「こことっといたよ!」と言われ、そんな小さな心遣いがとても嬉しかったです。私たちのグループはオランダ人一家、スペイン人ハネムーンカップル、ドイツ人カップル、ドイツ人友だち旅行グループ、というメンバー構成で、やはりコスタリカはヨーロッパ人に人気の旅行先という事もあり、ヨーロッパ人がとても多かったです。
コスタリカ人のガイドさんいわく、日本人もたまに来るけど、礼儀正しいし知的で洗練されていて、大好きだ。行儀もいいし。とのこと。
私もこのイメージを崩さないよう、がんばらなければ…と冷や汗をかきました。
つづく
Sea turtle nesting
ウミガメの産卵を見学するには、当日の15時までに宿泊しているホテルで資格を持っているガイドによる団体ツアーへ申し込まなければいけません。
ウミガメはどの種も絶滅危惧種に指定されており 産卵の見学もものすごく厳格なルールでさだめられています。まず、このツアーに申し込まないと産卵は見学できません(トルトゲーロの海岸は夕方6時から朝6時までは資格のないガイドと以外海岸に立ち入る事ができない)。
ウミガメは基本、上記の立ち入り禁止時間の間に、海岸に産卵しにくるようです。
産卵見学中は、
・写真撮影一切禁止
→もし撮影しているのが見つかってしまった場合、同じグループ全員が即国立公園外へ退去させられ、ガイドは資格剥奪
・黒い服を着用する
→亀はあまり目がよくないが明るい色は識別できるらしく、白い服を着た人間などが浜辺にいるのを見ると、上陸してこない
・虫除けスプレーなどはツアー開始の20分前に
→嗅覚がすぐれているので香水等も禁止
ツアーは8時からの回と10時からの回があり、私たちは10時からの回に割り振られました。
海岸では国立公園のレンジャーが見回りをしていて、どこかの海岸にウミガメが上陸してきたらガイドに無線で知らせ、私たちがそこへ真っ暗闇の中かけつける、という流れです。15分くらい待機していると、カメ上陸の連絡が。ぎゃ〜!きたー!
ただ、その上陸したカメは私たちがそこへたどり着く前に、海に引き返してしまいました。理由は多々考えられるそうで、
・人間の存在を察知して、危険を感じ引き返した
・そこの砂が気に入らなかった(ふわふわの砂じゃないと卵がうまく育たないし、海岸にゴミが産卵しているとそもそも穴を掘れない、、などの理由があるらしいです。ゴミというのはペットボトルとかそういうのだけではなく、波で流されて来た流木や海藻など。基本人間のゴミはあまり落ちていません)
私たちは
①産卵しているアオウミガメ
②産卵を終えて、後ろビレで卵を埋める作業をしているアオウミガメ
③産卵を終えて海に帰って行くアオウミガメ
※②と③は同一個体
の2匹の個体を見る事ができました!!!!アオウミガメは、自分が想像していたよりももっと大きくて、動きのゆったりした感じや身体の素材?が、なんだか見ているだけで1万年前とかにタイムスリップしたような気分になりました。最大のカメ、オサガメは見れませんでしたが、アオウミガメも十分巨大でした。
産卵の瞬間は、テレビとかで見た事のある、あの光景。
卵を産み落とす穴は結構深かったです。私も、この動画と同じくらいの近さでカメのお尻に顔を近づけ笑、産卵の瞬間をじっくり見る事ができました。私の時は中の卵がもっと見やすかったくらいです。
ちなみに、種にもよりますが1度に100個ほどの卵をうむらしく、そんなに積み重なったら下の方の卵つぶれないの!?100個もどうやってお腹のなかにしまってたの!?(人間みたいにお腹が大きくなる訳でもないし…)とガイドさんに聞いたところ、爬虫類の卵は殻が柔らかいから大丈夫なんだよ、とのこと。たしかに産み落とされてポトっと下に落ちて行く卵をよーく見ていると、ぶよよーんと弾力があるみたいでした。お腹のなかにある時も、柔らかいからぎっしりコンパクトにしまってあるのか。鶏の卵とは違うのね。
卵の性別は温度で決まるそう。30度以上(うらおぼえ)の環境だったら全員メス、それ以下ならオス、という具合みたいです。
私たちがそんなにお尻のところに顔を近づけて見ていて、カメは逃げないの?という疑問が浮かびますが、それも面白いことに、産卵中のカメはin-trance、いわゆるトランス状態らしく、一度生み始めたら止める事はできないとのこと。あまりに彼らを驚かせる大きな音をたてたりストレスをあたえたりすると、卵を産みながら垂れ流し状態で海に帰ってしまうんだそうです。
ちなみに4日前にツアーへ参加した人たちは1匹も見る事ができなかったそうで、自然が相手のことですのでしょうがないのですが、ほんとうに気の毒です。。
YouTubeからまたしても動画拝借。海に帰って行くカメちゃんです。私が見たカメちゃんも、暗闇の中ゆっくり一生懸命砂をカキカキして、帰って行きました。感動して涙が…
カメは孵化したときの、その海岸の土壌成分を覚えているらしく、大人になって産卵するために、自分が産まれたその海岸にまた戻ってきます。なんというストーリー!また涙が出そうです。笑
ウミガメのメスは、1シーズンに多くて9回産卵するそうで、つまり1シーズンの間に同じ個体が同じ海岸に最大9回産卵に来るそう。ウミガメのメスはオスの精子を3年(これも記憶があやしいので間違ってたら是非ご指摘お願いします)体内に保存しておく事ができるそうで、9回産卵する場合も、交尾は1度で十分だとか。すごい。
何千年も何万年も前からほぼ変わっていないというウミガメの神々しい産卵ひとおおり見学できて、大満足でロッジに戻り就寝するも、夜に雷雲がきて、いままで聞いた事もないような雷の音を聞き、飛び起きました。こわくて眠れないね…なんて言いながら、気づいたら多分10分くらいでまた眠りについた私。我ながらほんとうに寝付きだけはすばらしいです。
翌朝は早起きして、海岸へ。明け方なら、ロッジの前の海岸で子ガメの孵化が見れる可能性があるのです。
朝6時までは海岸は立ち入り禁止だそうですが、5時半くらいならもう怒られないよ、と言われたので、5時半きっかりに浜辺へ。
でも、孵化した子ガメちゃんは見る事ができませんでした。
今(八月上旬)は産卵のベストシーズンなので、とうぜん孵化のベストシーズンはその1ヶ月後の9月くらいであるわけで、今はまだ孵化するタイミングの卵が少ないから、しょうがないのですが…。
↓こんな可愛い子ガメちゃん、見たかったなあ。(動画借りてます)
代わりといってはなんですが
産卵後のtrack(カメの足跡、っていうんでしょうか)は発見できました。
奥が来た時で、手前が海に帰っていった時のものかな。
なんと、産卵跡も!!!少し見にくいですが、この穴の大きさからアオウミガメがどんなに大きいかわかっていただけると思います。
わー。私たちが寝ている間に、このロッジの目の前の海岸で産卵していたんだね!!と友人とキャッキャ大盛り上がり。
コスタリカでは法律で禁止されているものの、まだウミガメやウミガメの卵を食べる文化が残っており、墓荒らしならぬ卵荒らし?があとを経たないそうです。上記のように、ウミガメが卵を産んだあとは誰がどうみても明らかなので、どこに卵が埋まっているのか、海岸を歩けば簡単にわかってしまうのです。国立公園のレンジャーもこまめに見回りしているものの、すべての海岸を同時にモニタリングできるわけではないので、やはり掘り起こして持って帰ってしまう人はまだいるみたいです。
とは言うものの、トルトゲーロの人たちにとってかつては獲物だったウミガメが、今は貴重な観光客の呼び水となっているわけで、穫る歴史から彼らを護る歴史に変わって行ったのです。ガイドのひとたちは、1回のガイドで大体100ドルくらいの収入を得ます。産卵シーズンは大体3ヶ月ですので、この期間ぶっつづけで働いたとして、約1万ドル(100万円以上)の収入を3ヶ月で得る事になります。これはコスタリカの平均収入から考えても非常に大きいものだそうです。
カメさまさまですね。
つづく。
Tortuguero, Land of Sea Turtles
2日目。
この日は朝6時45分くらいにトルトゲーロ行きのツアーバスがホテルまで迎えに来てくれるとのこと。ホテルの朝食は7時から。がーん…遅いよ…6時半くらいに食べさせて?と頼むも、もちろん却下されました。笑
トルトゲーロとは、名前のとおり「ウミガメがいるところ」。アオウミガメなどのウミガメの産卵を見る事ができるのです。6月中旬から10月くらいまでが産卵のピークだそうで、子ガメちゃんの孵化が見たい人は9月頃に行くと産卵も孵化も両方見れたりするらしい。コスタリカの北東部にある、カリブ海側に位置しています。(下記地図の青ポチ部分)
Tortuguero National Park - Wikipedia, the free encyclopedia
すっかり見落としていたのですが、途中トイレ休憩もかねてレストランに朝食を食べるため止まるとの事、ツアーに含まれていたようです。よかった。
そういえばコスタリカ旅行全体を通して、アジア人観光客にほぼ会いませんでした。トルトゲーロでは埼玉県からいらしたという日本人親子のかたがいましたが、それ以外でアジア人観光客を見なかったです。日本人ガイドも非常に少ないので、基本ツアーは英語で催行されています。その親子の方は日本人通訳同行でいらしていました。すごい…!
ちなみにその日本人ガイドの方いわく、最近世界のどこに行っても見かけるイメージの中国人観光客ですが コスタリカにはほぼいないとこと、理由は「中国人は自然に興味がないから」だそうです。たしかにニューヨークとかパリとかにはたくさんいるイメージ。彼らはお買い物とかのほうが好きみたいです。もちろん例外はいると思いますが、そもそも雄大な自然なんて中国国内に死ぬほどありますから、わざわざ遠い中米にまで来なくてもいいのかも?
途中、バスが緊急停車。何事かと思ったら、ガイドの人が「Sloth(ナマケモノ)がいる!」と。なんと、ただの道路の、ただの電線に、ナマケモノがのっそりのっそりぶら下がっていました。かわいい〜〜本当に動きが遅い笑
逆光でうまく撮れず
ナマケモノには2本指のものと3本指のものと、2種類あるそうで、今回みたのは2本指の方でした。
ちなみに彼らは怠けている訳ではなく、動きが遅いのは代謝を抑えているからだそうで、1日に8gの葉っぱや木の実しか食べなくても生きて行けるそうです。大体常に木の上にいますが、実は泳げるらしいです。うんちをするときは30分かけて木から降りて地面に穴を掘ってうんちをし、木に戻るとのこと。理由はうんちの臭いで敵に見つからないように。トロいから敵に見つかったら逃げられない。
ナマケモノは見たかった動物トップ5に入っていたので、興奮しました。コスタリカでは、こうしたナマケモノやサルなどが電線をつたって移動しているのはよくあるようで、案の定感電死してしまう子たちもいるそう。かわいそうに。感電しないような電線を整備してほしいです;;
トルトゲーロ到着時間は大体お昼の12時半前。けっこう長い道のりですが、途中La Pavonaというトルトゲーロへの玄関口である船着き場のようなところから1時間少々ボートに乗ってトルトゲーロまで行きます。どうやらここから先トルトゲーロまで道路がないみたいです。
船着き場からすぐ近くにひっそりと立っている祠が、ウミガメになっていて可愛かった。中にはちょこんとマリア像が。さすがカトリックが大多数の国です。きちんと新鮮なお花も供えてあって大切にされている感じが良かったです。
トルトゲーロに向かう途中の景色。ここで川が2本に分かれていました。↓の側の川を1時間だか2時間まっすぐ進むとニカラグアとの国境へたどり着くそうです。
ちなみに隣国ニカラグアは、特別お金持ちとは言えない国のコスタリカと比べても相当貧しい国のようで(長い間内戦があったので)、コスタリカへ出稼ぎに来ている季節労働者も多いようです。またコスタリカでは最近サービス業などの第3次産業が若者に人気で、農業などの第1次産業を担う人が減ってしまっているそうで、ニカラグアの季節労働者に頼っている部分がかなりあるとか。中でもパーム油がとれる木にのぼって油を取る作業は、パームツリーが大好きな毒蛇がたくさんいて危険なので、ニカラグア労働者に押し付けられているとかいないとか。。←あとから別の人に聞いたら、全部ニカラグア人に押し付けている訳ではないよ、とのこと
そうこうしているあいだに、トルトゲーロへ到着。ウエルカムドリンクが可愛いです。
私たちが今回宿泊したのは、マワンバロッジというところです。こちらのホテルにした理由は
・海岸がホテルのすぐ裏にある→好きなときに海岸に行ける、つまりもしかしたらもしかすると子ガメの孵化が見れるかもしれない
・完全なエコロッジである→宿泊客の糞尿、ゴハンの食べ残しなど全てを有機処理して、お湯をわかすエネルギーにかえている
などです。近隣にゴハンを食べるところはほぼないので、3度のメシつき。
チェックインしてお部屋に向かったら、部屋の目の前に巨大なイグアナがおでむかえしてくれました。興奮して写真を撮りまくっっていたら、このイグアナ、ホテルのいたるところにいて、ここでこんなに写真撮る必要ありませんでした。
先ほどホテルのすぐ裏が海岸と言いましたが、こちらの海岸は遊泳できません。
なぜかというとサメがいるから。ちなみに川も遊泳できません。なぜかというとワニがいるから。泳ぎたい人はこちらのプールで泳いでね、とホテルの人。
近隣でゴハンを食べるところはないと言いましたが、トルトゲーロで唯一、小さな町があります。それがトルトゲーロビレッジ。私たちのホテルから徒歩20分くらいです。低予算のバックパッカーなどはこちらの安宿に泊まるとか。夕方ちょっとトルトゲーロビレッジを歩いてみました。
お茶をしに立ち寄ったカフェで飲んだパイナップルジュース、おいしかった。
川に突き出ているテラス席に座っていたのですが、水面に泡がぶくぶく…
ん?と思いジーッと見ていると、カワウソがぴょこっと顔を出しました!わー!!日本ではカワウソの握手会にまで行ったカワウソ好きの私なので、野生のカワウソが見れて嬉しかった。
夜のおやつ用にマンガを地元の市場で購入。ああ、もっとスペイン語がはなせればなあ。ちなみにマンゴーとマンガはちょっと違います。何が違うのかと言うとよくわからないのですが、とにかくめちゃくちゃ甘くて美味しかった。
お土産屋さんにあった、季節はずれのクリスマスツリーがシュールでひた。
不気味な色の巨大なバッタ 10センチ以上ありました
今夜はウミガメの産卵ツアーに10pmから参加です。つづく
NY->SJO
1日目。
ニューアークリバティ空港を朝7時発のフライト。
マンハッタンからニュージャージー州にあるニューアークまでは混んでいなければ大体30~40分くらい。5時過ぎにニューアークへ着けば良いから…朝4時に目覚ましをセット。
前日夫がロンドンに旅立ったのですが、その際マンハッタンからニュージャージーに抜けるトンネルの手前が大渋滞していて、あやうくフライトを逃しそうになった事件があったので、念のためGoogleマップでも交通状況を確認したところ、まったく混んでいないようなので、4時半にUberを家の前に呼びました。
すると、なんと高速に入るランプが封鎖されている。は?へ??そんなのさっき調べたとき出てこなかったのに!運転手さんが、「普通の道から行くしかなさそう」と。しかも道路はニューアークに向かう人たちで早朝にもかかわらず道が渋滞。。。結論から言うと、なんとか無事空港にたどり着き、フライトに乗る事はできましたが、結構焦りました。やはり大事に大事をかさねて、4時に出るべきでした。
本当に、ニューヨークの交通は、Unreliable transportation systemです。日本人からすると、想像の域を超えたレベルの低さです。知人は以前、JFK空港に向かう際 電車が動いておらず(これがまずありえない)、急遽タクシーに乗りかえたところ、途中で道路も封鎖、やっとの思いで出発1時間前にデルタ航空のカウンターへたどり着いたところ、「もう乗れません」と言われたそうです。1時間前だからなんとか大丈夫だろうと思っていたら、甘かった。おそらく、勝手にキャンセル待ちの人に振り返られたのでしょう。無慈悲。この国ではこんな信じられないことが平気で起きるのです。この人は追加料金20万円近く払って次のフライトに振り替えたそうです。とにかくデルタは周りの評判もダントツで悪いです。
以下、私なりに学んだ対応策です。
・できるだけ日本の航空会社を使う。対応のレベルが違います。 無理であればデルタだけは避ける(LCCは論外)
・出発当日、電車運行状況や道路状況をこまめにチェック。(JFKに行く地下鉄Aラインは本数も間引きされ、特に週末はまったく信用なりません)
・必ず24時間前にオンラインチェックインを済ませておく。←これが一番大事です!これにより、空港に着くのがぎりぎりになった場合でも、勝手にキャンセル待ちに振り返られる事を防げますし、預けるスーツケースがなく全て機内持ち込みであれば、1時間前をきっていても大丈夫です。
話をもどします。
コスタリカの首都サンホセまでは、5時間20分のフライト。今回はユナイテッド航空を利用。5時間以上且つ国際線フライトなのに機内食は出ません。どういうこと。。どうせ出たとしても100%不味いから別にいいのですが、成田や羽田と違って空港で美味しいお弁当を買ったりする事もできないので、けっこう空腹でつらかったです。出発前にラウンジで飲んだコーヒーも、トイレの臭いがしました。あまり食べ物に文句を言ったりしないおおらかな友人も、このコーヒーはまずさのあまり、吹き出していました。本当にアメリカってひどい国だ。はやく出国させてくれ、と嘆く私たち。
朝ご飯用にホールフーズで買っておいたバナナマフィンだけでは足りず、ハイキング用に買って来たクッキーに手を出してしまい、機内で半分くらい食べてしまいました。
やっとこさサンホセへ到着。荷物をピックアップすると、友人のグレゴリーのバックパックがやぶれていました。友人激萎え。ニューアークでやれたのか、コスタリカでやられたのか、定かではありませんが、私たちは絶対ニューアークでやられたに違いないと信じています笑 (後日人から聞いた話によると、スーツケースじゃない荷物は預ける際に「ビニール袋にくるんでください」とお願いしないと相当な確立でひどい目に遭うようです)
ともあれ無事に入国審査を経て、市内へタクシーで向かいます。
コスタリカのタクシーは赤。かわいいです。空港から市内まではメーター制なのですが、大体30ドル〜35ドルくらいで、30分程度で行けます。米ドルでOKです。チップは不要です。
私たちが泊まったホテルは、こちらのホテルです。
Hotel Aranjuez HOTEL ARANJUEZ SAN JOSE COSTA RICA
こじんまりとして、可もなく不可もなく、という感じのホテルでした。1部屋1泊50ドルくらいです。サンホセは寝るだけのホテルで良かったので大満足。
チェックインして荷物を預け、お腹が減ったのでサンホセ市内に繰り出しました。
サンホセは本当に小さな街で、本当にこれが首都なの?とびっくりします。見る物も、あまりない感じ。機内で隣に座っていたおばちゃんに、雰囲気が素敵よとおすすめされた老舗ホテルGran Hotelのカフェにてランチしました。割高でしたが、まあまあおいしかった。
ブルーの建物がGran Hotelです。風にたなびくコスタリカの国旗!
近くで目に入った素敵な建物が、コスタリカ唯一の国立劇場とのこと
なにかやってないかな〜とふらっと入ってみたら、ロシアから来たコーラス団と地元のコーラス団が今夜歌うとの事、一番安い席なら10ドルくらいだったので、さっそくチケットを購入。うれしい!
喉が渇いたので、国立劇場内にあるカフェでひとやすみ。コスタリカ人はとにかく甘党らしく、コーヒーもあまり苦くなくてライトな感じだし、甘い!
暑い国ってそうなのかしら。ベトナムのコーヒーも甘かった。けれどベトナムのコーヒーはかなり濃かったしなあ。
ちいさなガラクタマーケットみたいなところもありました。
Pura Vida というのはコスタリカ人が良く言う言葉で、直訳するとpure life。でも結構なんでもかんでも挨拶がわりとか、ハイチーズ!の時にも使ったりするらしく。素敵な言葉ですよね。平和でのんびりしたコスタリカらしいなぁと思いました。
夜コーラスを観に行く前に、夕飯はしばらくライス&ビーンズ(中南米の定番)ばかり食べる羽目になるから…ということで、ごちゃまぜアジア料理屋にてチャプチェと野菜カレーを頼みました。すごい組み合わせだったけど、けっこう美味しかったです。このお店、メニューに和食・中華・韓国・タイ・ベトナム・インドが混ざっている感じです。中南米の人からすれば全部おなじアジア料理のくくりなのでしょうね。
コーラス団はというと、なかなか良かったです。独唱をしていたオバちゃんがずっと歌詞カードを持って歌っていたのだけがちょっと気になりました。暗記しようよ。ロシアからの来ていたコーラス団のほうが、やはり上手でした。途中意識が飛びましたが、ハーレルヤッ!!の盛大な合唱で飛び起きました。
帰り道、じゃっかん道がわからずウロウロしていたら、陽気なおじちゃんが「どこにいきたいの?ああここか。つれてってあげるよ」と。親切にしてくれて嬉しいのだけど、見知らぬ人だし、ちょっと怖い、、と思いつつも押しがすごい。警戒しつつ、まあ周りに人通りもあるので、おじちゃんに着いて行く。途中、街中の観光案内までしてくれた。「ぼくは日本人が大好きでね。実は僕はスペイン出身なんだ。マドリッドにいたときは日本人の女の子と付き合ってたよ。名前はウラベヒロコだった。」とおじちゃんの昔話を聞きながら、無事ホテルの近くに到着。ただの本当にいい人でした。笑
さいごに、「明日の朝ご飯はこのSODAで食べると良い。美味しいよ。」と朝ご飯のおすすめまで教えてくれた。おじちゃんありがとう〜〜明日は早朝出発だから多分時間ないけど、嬉しい。※SODAとは、いわゆる定食屋みたいなところ。アメリカで言うダイナーです。
とまあこんな感じで、1日目は早めにベッドにはいりました。
つづく